2023年12月31日日曜日

今年を振り返ってみる

 Nanote の話を書こうかと思いましたが、年末なので、今年の総括と最近の出来事をいくつか。
まず、今年一年を言うなら激動の一語に尽きます。
5年で社員になれなかったら辞めるはずだったパート生活がコロナのおかげで9年目になり、命運尽きたと思った矢先、工場が補助金が尽きたので商売を回せないと言い出しまして。
一ヶ月分の給料を出すので退職…と言われたのが7月。
「じっくり考えてくれても良いが…」
「あ、自分、今ペン持っています」
で、自分のボールペンで一発サインしたのが今でも思い出せます。
そして、どう聞いてもブラックな今の会社に合格。

  • 本来、職場のゴタゴタは書かないのですが…入社時の事でも書きますか…。
ハロワで仕事を見つけ採用が決まったのが7月14日。で、入社予定日が8月1日火曜日で前週の7月27日木曜日になっても入社書類が届いていなかったのですよ。
あまりに遅いので問い合わせの連絡をしたのですが、入社前日(7月31日)の朝になっても入社書類が送られてこなったんですよね。
この為、同日の工場の最終出社日の昼休みにハロワに行って問い合わせ。

当時、ブラックバイトがハロワで求人出していて社会問題になっていた時期でした。
曰く、入社日になっても仕事内容も契約書も示さず、いざ職場に行ったら犯罪組織だったという。当然ハロワ職員は今の会社に連絡、結局会社の役員が直接私のアパートのポストに入社書類を投函したのですが…

種を明かせば、連絡を受けた職員が普通郵便で木曜の最後に隣町の郵便管轄に投函。
私の街の管轄の郵便局に金曜日に到着、郵便局はコロナの間に土日は休みとなりましたからそのまま局留めになり、月曜(7月31日)午後に到着した訳です。

担当事務員曰く、そんな書類は後日でも良かった。ハロワに話が回ったので大事になった。だそうですが…
…うーん、この…
まあ、入社してみて、とても人使いの荒い会社だという事は解りますし、事務員が人事処理を兼任しているので、新入社員は事務処理失敗しても最悪入って来なかったで済むのに対して、契約処理は失敗すると賠償になりますから、優先順位が低かったと言うのも判らんでは無いですが…それは正しいのかどうか。

パート先は、慣例として退職する人間は最終日の昼礼で退職の挨拶をして辞めていったのですが、私は前述の通り昼はハロワに行っていたので、挨拶できず仕舞い。
…9年も勤めたのに。

受け取った入社書類も、住民票はともかく、保証人のサインが必要だの自転車通勤でも自転車保険の写しが必要だので、結局8月1日は書類集めに奔走し、8月2日入社になりました。

試用期間の8月はまだしも、唐突に9月に配置転換、前任者の退職1周間前に突然引き継ぎがはじまって…
まさか本当に、レクチャー1週間から実戦投入されるとは思わなかったし、事前に聞いていた内容(週休1日祝日なし、6時から18時)より更にブラック(7時から21時過ぎ)な仕事になるとは思いませんでしたよ…。

一週間のうち6日が家に帰って2時間半で寝る(その間に制服の洗濯時間を必ず含む)という日常で、私のアパートは小さく、洗濯機と風呂の湯張りが同時にできない為、湯船につかれるのが週2回という囚人のような生活になりました。最近は風呂につかれない生活と冬の乾燥とで、肌の表面が荒れて所々あかぎれになっていますね。

  • が、まあ、流石に給料は良いです。時給換算したら微妙かもしれませんが。
パートの退職金で買った RogFlowX13 の他に Zbook14u G6 やら Nanote やらも買いましたが…結局は使える時間はありません。
あと、微妙に安いものを買っているのは、長い貧乏生活からまともな給料を貰える生活は長く続かないと体が学習しているせいですね。
以前書いた通り、今年は NAS を交換したり、洗濯機を買い直したりしていましたが、今年買って最も良かったと思っているものは、しまむらで買った「着る毛布」だったりします。
前述したとおり、家に寝るために帰っているので、帰宅して直ぐに着て、2時間ネット見ながら洗濯しながら飯食って、着たまま寝るが基本サイクルになりつつあります。

  • 正月休みの現在進行形でやっている事が、環境整備です。
金があるなら金で出来る事をしないと…というわけで。私の家には主に使っているデスクトップがメイン(Windows)、ゲーム用(Windows)、メール用(Linux)、ダウンロード用(Linux)、実験用(Linux)、の5台。
メールとダウンロードを分けているのは、ウィルスの主な感染源なので、いざとなったら物理的に切り離せるようにとの安全対策です。
あと、モニターは15年以上も現役の感圧タッチ液晶モニターと10年くらい現役の飯山のモニター。
ひとまず、正月休み初日(29日)はゲームマシンの Windows11 化。
現在は感圧モニターにダウンロードとメール用、それ以外を飯山モニターに繋げつつ、キーボードとマウスは一組にできるように、KVM二段重ねの接続を行い駆動実験中。
ダウンロードやメール確認はメインと同時進行したいので。
例によって、百円ショップで買ってきた金網にナイロンバンドで括りつけて最後は布カバーを被せて洗濯ばさみで留めるお手軽アレイです。

  • で、買った KVM のうち一つはコレ。
以前21年にも買った物の後継機。使い勝手が良かったものの、微妙に接触が悪く半年前に接続したマウスが連続で壊れた為、100円マウスを繋いでいました。
現在でも100円ショップで買ったマウスは無事なので疑念は晴れているのですが、それでもコルセアのゲーミングマウス等を繋ぐのは怖いなという事で新調。
ただ、これに伴って PS/2 形式のキーボードは繋げなくなったのでキーボードを買い替える必要が出てしまいました。

ちなみに分解できるので開けてみましたが…
接触悪い部分は紙テープで補強。

どうも一部組付けは手作業で行っているようですが…
一般的にハンダは富士山型に盛られるの良いとされるため、コレは盛りすぎですね。
※USBソケットの取り付けなので強度を出す為にやっているのかもしれませんが
悪いとは言い切れないけど、若干工作制度は甘い感じです。

  • 来年の抱負
なんにしろ、真の目的は脇でダウンロード、メール確認とデイリー任務の処理をしつつ、メインのマシンでモデリングやプログラミングを再開する事です。
忙しさにかまけて長い間触れていない間に Blender はバージョン4になりましたし(3の時代が異常に短い…いや、2の時代が長すぎたのかもしれないが)、気付けば日経 Linux が廃刊していたりと世の中忙しく変わっていきます。
いい加減どれだけ技術を忘れているのか把握しないと取り返しがつかない事になりそうです。
ジャックハンマー並の無茶(日に30時間の鍛錬と言う矛盾)が必要になりそうな気がしないでも無いのですが、パソコンの起動密度を2倍にして乗り切りたいなあと思います。

2023年12月20日水曜日

奴の名は Manjaro

  • 先月辺りまで書いていた問題の幾つかは解決しまして。
まず、壊れた風呂用タブレットは、以前購入して LMDE5 を入れたまま放置していた Arrows タブで代用する事にしました。
案外どうとでもなるものです。解像度が無駄に高いのですが、漫画系のサイトを見る分には便利ですし NAS に入った動画を見る程度ならなんとかなるので。
※ちなみに、それまで使っていたタブレットは後日見事に妊娠しました…

次に、動作が怪しかった RogFlow X13 はLMDE6 をインストールして安定させました。
一応、Ubuntu 用と思われた Nvidia のドライバ及びツールもインストールできました。
が、11月の時点では LMDE6 のインストーラーは安定しておらず LMDE5 のシナモンをインストールしてからアップデートする必要がありました。
…そう、シナモン以外は非対応なんですよねえ…

次いで、音の出なかった ZBook 14U は  Manjaro Linux を載せた所、音が出るようになりました。

そして、前回音もでなければタッチもできなかった Nanote P8 も  Manjaro をインストールした所、音が鳴るようになり、タッチパネルも認識しました…が…。

ここまでだと、  Manjaro は   Mint より優秀に思えますが、これは方向性の違いが大きいです。

  • Mint
Mint は Ubuntu 派生系の Linux です(厳密には LMDE は Debian 系ですが)。
 Ubuntu は企業が運営しており、安定重視です。
基本的に普通に使っていて、ソフトウェアのバグに当たったり、公式リポジトリからインストールしたソフトが動かない事は稀です。
反面、保守コストがかかるものをバッサリ切り捨てる事があります。
その最たるものが Ubuntu Touch だったりしますが。要はユーザー数が少なそうなハードウェアは対応が遅れたり、そもそも対応すらしなかったりします。
タッチパネル、サウンドカード、ネットワークカードが比較的未対応が多い印象ですね。

  • Manjaro
Manjaro は Arch 派生系 Linux です。軽量だが何をやるにもコマンドラインのとっつきづらい Arch を初心者でも扱いやすくグラフィカルに調整した Linux です。
Arch は良くも悪くも熱意のあるユーザーが更新し続けている Linux です。
そのため、マイナーハードを扱っているユーザーがドライバやファームウェアを開発してアップしてくれている事も多く、 Ubuntu 系と比べてマイナーハードに対応してくれている可能性は高いです。

ただ、裏を返せば永遠に完成しない OS でもあるため、公式リポジトリからインストールしても動作しないソフトに遭遇する事や、GUI の調整が極端すぎる(独善的すぎるとも言える)事があり、正直完成度が Mint に対して劣ります。

個人的にはまず、LMDE をインストールしてみてデバイスの認識ができず、対処も無理な場合に最終手段として入れるOSが Manjaro と言う印象です。

  • Manjaro のどの UI を使えばよいのか?
まず、日本語環境を作るのも一工夫いるのですが…有志で最初から日本語化したイメージを公開されている方も見かけますが、現在はこれらをインストールする事はお勧めできません。
…いや、彼らが悪意のあるイメージを撒いている…とかでは全くなく、OSDN 上で公開されている事が多いからです。
どうも、OSDN は二年ほど前に中国系の企業に売却されていたようなのですが、近年接続できない状況が出ているようです。
フリーソフトのソースコードサーバーという、直球の「知的財産」が中国企業に売却されるのもどうかと思いますが、保守する気も無いのに買収した中国企業も何を意図したんでしょうね?

そんな訳で、インストール自体はできるのですがアップデートしようとするとリンク切れが多数出てしまい、アップデート失敗→再アップデートの繰り返しになります。

上記の事から、現状では公式からインストール用イメージを入れるしかありません。
又、本来は好みの問題でカタがつくのですが、私のような初心者だと UI を選び間違えただけで詰む可能性があります。

  • GNOME
…論外。これをデフォルトの Ubuntu 的というか調子の悪い時の Windows 的というかは個人の自由ですが、恐らくスマホでも無い限りインストールをしない方が無難です。
スマホユーザーを取り込もうとして失敗し続けているタイプの UI です。
カッコよく見せようとして滑っている、所謂意識高い系の UI ですね。

  • KDE(プラズマ)
割と良いが…ネットワーク上のファイルにアクセスしようとすると KDE ウォレットが~といちいち警告が出て大変迷惑。
セキュリティ系の便利機能らしいのですが、私にはコレの止め方が解らなかったのでパスです。

  • MATE
現在私が使っているのが LinuxMint でも使っているこの UI 。調子の良い時の Windows ライクな操作感です。
…が、GUI側からシステム系ディレクトリに入る際に、通常右クリック→ルート権限で開くを行ってパスワードを入れれば入れる所、なぜか MATE だけはルート権限を取得する選択肢そのものが出ません。
この為、システム系ディレクトリにはいちいちコマンドラインを打ってファイル転送したりしなくてはなりません。
地味に面倒ですが、うっかりシステムを壊さないと言う点ではこれで良いような…うーん?

  • Xfce
最も安定して動いていました。昔は軽い UI の代名詞と言われていましたが現在はそれほど軽くは無いようです。

…本当は Nanote にインストールした時の備忘録を書こうかと思っていましたが、Manjaro の話が長くなってしまったので次回に…次回って来月だろうか…本当に時間が無いのですよ。