という訳で、臀部を作るのですが…いきなりすべてを作るのは流石に無理でした。というか、現在で3回作り直しています。
まず修正
骨盤をあれこれ修正。腸骨の横幅を1.1倍にしたのですが…思ったよりも効果がわからない感じ。
股関節の位置も移動…冷静に考えればわかりそうなものだったのですが…
肩、肘、手首、膝、足首を横の同一平面上に並べれば、股関節はそれより前に出ます。
…そりゃあ冷静に大腿骨の形状を考えればわかるだろという話。直立して横から見て大腿骨が縦になるなら骨頭のぶんだけ股関節は前になる。
そんな当たり前の事に気づいてないから5年前に苦労したのねと思いました。
また、股関節の移動に伴い坐骨の形状も変更…ここまでは良かったのですが…
大腿骨のディテールを作るが…
ソッカの美術解剖学ノートという資料をよく参考にしているのですが、この本大腿骨の位置関係が怪しことが割とあったりします。
いや、私が読んだ限り最も優れた美術解剖学の本ではあるのですが、具体的に書くと坐骨の下部と大腿骨の小転子の上下関係が割と曖昧になりがち。
※良く観ると正面からの下半身骨格図は上から下のパース、背面は下から上の見上げパースになっています
作用を考えると直立時は坐骨が上であっているはずですが、ページによって違ったので迷いました。
そんなこんなで作り直した大腿骨が冒頭にある通りなのですが…およそ人類の大腿骨の形をしてない。まあ、足の太さは最初からフィクションで行こうと考えていたのでこれは良いのですが…骨頭が非常に長い。ただ、こうしないとシルエット通りの太い足にはならないのですよね。現実にこれほど長かったらフィギアスケーターにありがちな股関節炎に悩まされそうですが。
最難関その名は「尻」
人体をモデリングする上で最も難しいパーツを顔以外で選ぶとしたら何処になるでしょうか?
はい、私は肩だと思っていたのですが…尻ですね。ハイ。
肩…というか主に三角筋は多軸性関節を覆う筋肉で確かに面倒なのですが、肩に乗る皮下脂肪は基本的に肩の筋肉に追従しますし、三角筋は骨の間を繋いでいますからまだやりようは有ります。が、尻。皮膚移植に使われるよく伸びる皮膚と、その下にある皮下脂肪はとんでもない変形をしてのけます。
この為、最終的には限界値まで関節を曲げた際の形をそれぞれ作って、関節の角度に応じて形をモーフィングさせる方法が無難そうです。
ならば10月に作った関節の曲がりとシェイプキーの連動をさせる仕組みで良いのでは?と、思うのですがテストショットを作る度にコードを走らせる事になりますし、シェイプキーはモデルの頂点数が増えたりすると組み直しになる為、現段階では使えません。
…となると最終手段です
はい、こんな感じに二つの形にモーフィングするボーンを組みます。直立している尻と足を曲げている時の尻の形の補完をこんな方法で行っていると考えてくださいな。
- 再現方法はシンプルで…
関節の曲がりに対して伸縮するストレッチボーンを作る→その伸縮率(係数)を拾って、元の位置から以降先の位置へ動く伸縮ボーンへ伸縮率をコピー。
その先端を更にストレッチボーンで追わせれば出来上がり。
この最後のストレッチボーンがモデルに影響を与えれば良いのですが…
さて、何通りの形を用意するのか?私は足を前に蹴り上げた時、左右に最大限広げた時、足を後ろに振った時、つま先を外側に向けた時…としてみましたが…
ひとまず完成品
といっても、細かくポリゴンを割る前の荒いモデルなのですが…
足を捻った時の尻の振れ幅がとんでもないです。これは最初に書いた大腿骨の影響がモロに出ていますが、流石に仕方がありません。人体と異なる骨格をしていれば人体と異なる動きをするものです。
現時点ではモデルに影響を与えるボーンはたったの14本しかありません
しかし、この14本を動かす為に使ったボーンが…
うーん、これは酷い
なんと尻、しかも後ろの脂肪分の制御に使ったボーンだけで現時点で全体の25%にもなります。しかも今後増えると言う。
正直完璧とは言い難い出来ですが、ここらへんで妥協しないと沼にハマりそうです。
その昔、エッフェル塔は鉄骨でレースを編むと言われたそうですが、ボーンで編まれたレース…というかうごめく鳥の巣ですね、コレ。正直、もう見たくない…
ひょっとして
とはいえ、世の中には上手い事変形させているモデルもあるのですよ、特に企業系。
これらって、フェイシャルキャプチャーと同様に実際の尻に観測点を付けてキャプチャーしたんじゃないでしょうかね?
流石にキャプチャー装置なんて入手できませんし、あっても生憎尻の動きをキャプチャーさせてくれるツテがありません…これも企業努力という奴なんでしょうか。
できない方法を考えても仕方ないので、凡人はできる方法で苦しむしか無いのですね。
実は既に尻の横の筋肉である中殿筋のボーン組みは終わっています。なのでここからは薄筋と大腿筋ができればほぼ骨盤と足の接合は終わるハズ…です。



























































