- 先月辺りまで書いていた問題の幾つかは解決しまして。
まず、壊れた風呂用タブレットは、以前購入して LMDE5 を入れたまま放置していた Arrows タブで代用する事にしました。
案外どうとでもなるものです。解像度が無駄に高いのですが、漫画系のサイトを見る分には便利ですし NAS に入った動画を見る程度ならなんとかなるので。
※ちなみに、それまで使っていたタブレットは後日見事に妊娠しました…
次に、動作が怪しかった RogFlow X13 はLMDE6 をインストールして安定させました。
一応、Ubuntu 用と思われた Nvidia のドライバ及びツールもインストールできました。
が、11月の時点では LMDE6 のインストーラーは安定しておらず LMDE5 のシナモンをインストールしてからアップデートする必要がありました。
…そう、シナモン以外は非対応なんですよねえ…
次いで、音の出なかった ZBook 14U は Manjaro Linux を載せた所、音が出るようになりました。
そして、前回音もでなければタッチもできなかった Nanote P8 も Manjaro をインストールした所、音が鳴るようになり、タッチパネルも認識しました…が…。
ここまでだと、 Manjaro は Mint より優秀に思えますが、これは方向性の違いが大きいです。
- Mint
Mint は Ubuntu 派生系の Linux です(厳密には LMDE は Debian 系ですが)。
Ubuntu は企業が運営しており、安定重視です。
基本的に普通に使っていて、ソフトウェアのバグに当たったり、公式リポジトリからインストールしたソフトが動かない事は稀です。
反面、保守コストがかかるものをバッサリ切り捨てる事があります。
その最たるものが Ubuntu Touch だったりしますが。要はユーザー数が少なそうなハードウェアは対応が遅れたり、そもそも対応すらしなかったりします。
タッチパネル、サウンドカード、ネットワークカードが比較的未対応が多い印象ですね。
- Manjaro
Manjaro は Arch 派生系 Linux です。軽量だが何をやるにもコマンドラインのとっつきづらい Arch を初心者でも扱いやすくグラフィカルに調整した Linux です。
Arch は良くも悪くも熱意のあるユーザーが更新し続けている Linux です。
そのため、マイナーハードを扱っているユーザーがドライバやファームウェアを開発してアップしてくれている事も多く、 Ubuntu 系と比べてマイナーハードに対応してくれている可能性は高いです。
ただ、裏を返せば永遠に完成しない OS でもあるため、公式リポジトリからインストールしても動作しないソフトに遭遇する事や、GUI の調整が極端すぎる(独善的すぎるとも言える)事があり、正直完成度が Mint に対して劣ります。
個人的にはまず、LMDE をインストールしてみてデバイスの認識ができず、対処も無理な場合に最終手段として入れるOSが Manjaro と言う印象です。
- Manjaro のどの UI を使えばよいのか?
まず、日本語環境を作るのも一工夫いるのですが…有志で最初から日本語化したイメージを公開されている方も見かけますが、現在はこれらをインストールする事はお勧めできません。
…いや、彼らが悪意のあるイメージを撒いている…とかでは全くなく、OSDN 上で公開されている事が多いからです。
どうも、OSDN は二年ほど前に中国系の企業に売却されていたようなのですが、近年接続できない状況が出ているようです。
フリーソフトのソースコードサーバーという、直球の「知的財産」が中国企業に売却されるのもどうかと思いますが、保守する気も無いのに買収した中国企業も何を意図したんでしょうね?
そんな訳で、インストール自体はできるのですがアップデートしようとするとリンク切れが多数出てしまい、アップデート失敗→再アップデートの繰り返しになります。
上記の事から、現状では公式からインストール用イメージを入れるしかありません。
又、本来は好みの問題でカタがつくのですが、私のような初心者だと UI を選び間違えただけで詰む可能性があります。
- GNOME
…論外。これをデフォルトの Ubuntu 的というか調子の悪い時の Windows 的というかは個人の自由ですが、恐らくスマホでも無い限りインストールをしない方が無難です。
スマホユーザーを取り込もうとして失敗し続けているタイプの UI です。
カッコよく見せようとして滑っている、所謂意識高い系の UI ですね。
- KDE(プラズマ)
割と良いが…ネットワーク上のファイルにアクセスしようとすると KDE ウォレットが~といちいち警告が出て大変迷惑。
セキュリティ系の便利機能らしいのですが、私にはコレの止め方が解らなかったのでパスです。
- MATE
現在私が使っているのが LinuxMint でも使っているこの UI 。調子の良い時の Windows ライクな操作感です。
…が、GUI側からシステム系ディレクトリに入る際に、通常右クリック→ルート権限で開くを行ってパスワードを入れれば入れる所、なぜか MATE だけはルート権限を取得する選択肢そのものが出ません。
この為、システム系ディレクトリにはいちいちコマンドラインを打ってファイル転送したりしなくてはなりません。
地味に面倒ですが、うっかりシステムを壊さないと言う点ではこれで良いような…うーん?
- Xfce
最も安定して動いていました。昔は軽い UI の代名詞と言われていましたが現在はそれほど軽くは無いようです。
…本当は Nanote にインストールした時の備忘録を書こうかと思っていましたが、Manjaro の話が長くなってしまったので次回に…次回って来月だろうか…本当に時間が無いのですよ。
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