さて、前回 Nanote に Manjaro Mate をインストールした所まで書きました。今回はその続きなのですが…
- デフォで縦向きになる画面
まず、よく言われているように画面が縦向きになります。
これも解決策はネットの方々で
xrandr -o right
とコマンドを打ち込めと書かれています。
ちなみにデフォルトでは xrandr すらインストールされていないのでインストールする必要があります。
2024/4/14 追記
パッケージマネージャーから
xorg-xrandr
を入れるのが現在の正解の模様…以前は入ったハズなのですが…
それは良いのですが、起動時に必ずこの回転コマンドを書き込むのは厄介。
で、大抵のサイトにはどこそこディレクトリのなんちゃらファイルに追記…と、あるのですが。
Xfce と MATE に関しては「自動起動するアプリ」を登録するアプリにコマンドを登録しておけば OK だったりします。
GUI だし編集も簡単なので便利。ログイン画面も回転させたい人は…がんばれ。
- 日本語化
インストーラーで日本を選択していれば、日本語フォントがインストールされ、「表示は」日本語化されます。
しかし、日本語入力はできないので、ひとまず、
sudo pacman -S manjaro-asian-input-support-fcitx fcitx-mozc
このコマンドを流す方法が一番簡単でした。
なぜか他の方法だとインストールは出来るのですが、日本語入力できなかったんですよね。
- タッチ入力
github のページに行きまして、
ファームウェアをダウンロードしてくるのですが…
なんというか、このページ、更新頻度が早すぎて正確な事が言えないんですよね。
一応、「RWC」の「NANOTE P8」の項目にある拡張子が「.fw」のファイルをダウンロードしてくれば良いハズです。
現在は silead_ts.fw になっているのですが、私がダウンロードした時は gsl1680-rwc-nanote-p8.fw って名前だったような。
で、コレを
/lib/firmware/silead/
ディレクトリにコピーします。
Xfce の場合はGUI上のディレクトリのアイコンを右クリックしてルート権限で開く旨を選択するだけですが、Mate ではなぜかその操作ができないので、ユーザーディレクトリ(デフォルトでコマンドラインで ls を入力して開かれるディレクトリ)にダウンロードしてきたファームウェアを置いて。
sudo cp silead_ts.fw /lib/firmware/silead/
てな感じでコピーしました。…うーん今後システムファイルの操作はずっとこうなんだろうか?
ちなみに、私のような初心者が「システムフォルダ内の設定ファイルを書き換えろ」とか言われて積むことが割とあります。解説ページとかを見ると、割と難解な CUI ベースのテキストエディタの vim で開いて編集しろと言うページが散見されますが、
sudo pluma [開きたいテキストベースのファイルのパス(/~/xxxx.conf 等)]
とでも入力すれば、標準のメモ帳で編集できるので無駄に苦しむ必要は無いです。
- 話戻ってファームウェアをディレクトリ上に置けたら
sudo modprobe -r silead
sudo modprobe silead
とコマンドを流せば一応タッチスクリーンは反応するハズ。
modprobe はOSの外部部品を管理するコマンド、 -r は取り外しを行うオプション( remove ) silead はタッチスクリーンの処理を行う部品の事らしいので、要約すれば、これまで役に立っていなかったタッチスクリーンの部品を一旦切り離して繋ぎ直した事になるらしい。
- 肝心な所でこける
本来、ココまでくればラストスパートなのですが。
音もなる、無線も繋がる、日本語も入力できる、タッチスクリーンが反応するとくれば後はタッチスクリーンのキャリブレーションだけ。
一般的には
xinput_calibrator
を使って調整してくるんですが…まず標準の pacman でダウンロードできない。ネットを見て github から落としてこいと書かれていたので、試してみたがコレもダメ。
なら先祖の Arch のリポジトリから落としてこようとしたのですが、これもダメ(仮に上手く行ってもサポート外)。
そもそも、 manjaro 上で標準的に落とせないのが不思議なんですが。
最後の最後で Arch 系の洗礼を受けてしまいましたね。
ここら辺も自力解決できないといけないOSなんです。
Nanote P8 自体はパッケージは面白いと思います。ただ、扱いと耐久性に難がある事に目をつむれば。その難あり機体に難ありOSを組み込んで苦労を楽しめる人向けの機材だと思いますね。画面は綺麗だし、現在のサウンドドライバで鳴らす限りは値段相応の音も出ます(少なくともネットで言われているような音が割れて聴きとれないという事は無い)。
動画再生程度なら難なくこなしますし、Blender4 もテクスチャ貼ったり、ライティングに凝らなければ割と動きます。
あと、この機体はハードウェア改造をする人もいますが…正直お勧めしません。中古でも2万円しますし、リスクとリターンが合わないと思います。確かにOSの起動や、パッケージマネージャの起動は遅いのですがそれ以外で気になるほど遅くは無いので、基盤にはんだ付けするリスクには見合わないと思いますよ。
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