Blender をモバイルで使うに当たって、求めたスペックなのですが、
- OS問わず。
- 1万ポリゴン程度のモデルを編集できる処理能力。
- 重量1Kg以下。
- バッテリ持続1時間以上。
- キーボード:打ちやすければ良く、Fnキーで10キー入力できるとかなり良い(視点移動のショートカットの為)。トラックポインタと3ボタンマウス入力ができると更に良い。(中ボタンがスクロールのショートカットの為)
- 画面:それなりの解像度。デジタイザ入力できるとテクスチャを作る際に良さげ。
…正直重量とキーボード以外は割とどうでもよく、キーボードもレノボのタブレット2キーボードを繋いでしまえばOKで、すぐに見つかると思ってました。
最大のネックは予算が2万円以下だった事なんですが…最終的には10万円以上の金額がかかっています。
では…全PC入場です!!!!
バッテリーは生きていた!! 更なるカーネルを積みPC鈍器が甦った!!!
富士通!! Loox LIFE BOOK P8120 だァ――――!!!
32BitのP3-M CPUと800x600解像度、
Linuxではサポートするドライバが無い感圧式タッチ画面、
2016年実質32Bitの Flash 提供終了等、未来が見えない。
そもそも、コレの能力不足から次のPCをあさり始めたのだが…
さすがに10年前のPCにそれを言うのは酷な話。
キーは打ちやすく、配列も癖が無い。
ちゃんと3ボタン在りスティック式ポインタと入力は完璧。
画面タッチはまあ、おまけ程度ですし。
後継機を中古で買おうかと思いましたが、既にバッテリーが買えない為断念。
立ち上がりしだい落ちまくってやる!!
CUBE iwork7 だァッ!!!
とってもお安い中華PAD。後述しますが2台目。
元々は中国語版のWin8.1とアンドロイドのデュアル仕様ですが、
16Gの領域にそんなもん積んでも意味がないのでWin10にクリーンインストール。
ちなみに64BitCPUなのに32Bit版しか入りません。
立ち上がる時の気分次第でタッチセンサーが受け付けなくなりますが、
電源キーを押して、待機モード→復帰を繰り返すと動くようになります。
又、バッテリー残量を見るセンサーかバッテリーそのものの出来がイマイチらしく、
特にバッテリー残量が半分を切ると突然落ちる事が多々在ります。
中華PADの怖さを教えてくれた一枚。
先端技術の殴り合いなら我々の歴史がものを言う!!
SONYのVAIO VAIO Duo11!!!
中古品が大量に出回った時に4万ほどで購入したラップトップ。
Core i5のCPU、ワコペン入力もできる静電パネル。
1920x1080の高解像度、高輝度画面。
3ボタン光学トラックパッド付きの打ち易いキーボード…。重量以外は完璧なスペックであり、
「つまらない無個性パソコン続出でSONYのVAIOは滅んだ」という定説を覆すとがった性能を持つパソコンです。
…が、まあ、ネットで検索して知ってはいたのですが…
Win10にクリーンインストールした所、突然ポインタが暴走して勝手な所をクリックし始めます。
Blender は編集画面を左クリックすると編集の基点になる3Dポインタの位置が動く為、このバグは致命的。
VAIOのポインタ設定ソフトを立ち上げると症状が一時治まりますが、
そんなインスリン注射みたいなショートカットがあるPCってどうなんでしょう?
又、このすばらしい液晶パネルには持病があり、時間が経つ(例のタイマー的な)と気泡が浮いてくるそうですが…
普通に液晶に滲みが出ました。
…にじみが出る液晶パネルって DSTN の Digital 社のウルトラハイノート以来、10数年ぶりかも。
SONYのVAIOが滅んだ理由は「凡庸なパソコンをブランド価格で出したら、安価な海外メーカーに負けたから」という説があるのですが、「スペック性能はすごいけど、速攻で壊れるおもちゃ」という中華PADそのものの現状を見るに、VAIOの中身が既にSONYじゃ無かったんじゃないかなと思います。
尚、私はVAIO C1 と Type Pのユーザーで、あれらは本当にVAIOらしかったと思います。
OSは3階級制覇だが価格なら全階級オレのものだ!!
CUBEの最安 iwork7 だ!!!
はい、こいつが最初に買った一枚です。たしか 2014 年末に買ったような。
その後、Momo7w(2014冬)、TPad X89(2014冬)、iwork7(2015春:2枚目)、
VivoTab Note 8(2015夏)、nexus7(2015秋)、FMVNQ4LE(2015秋)、
VAIO Duo11(2015冬) と次々轟沈していき、
最期は Diginnos DG-D09IW2 (2016 6月)に落ち着くのですが…
この間1年半以上の時間と資金を有意義だったと言えるかと言うと…。
当然そんな無駄金使ってる暇があったら、まともな奴を1台買えと言われそうですが、
工業製品としてタブレットPCの脆さが予想外だったと言わざるを得ません。
最初に出した富士通
Macの iPhone の寿命は3年という公式発表といい、タブレット系の製品寿命短すぎませんかね?
さて、こいつの轟沈理由は…自己責任ですかね。
中国語版Win8とアンドロイドのデュアル環境で
Win10のアップデートも2014年末には無かった訳で。
買ったその日に Linux Mint をクリーンインストールしてほぼ文鎮状態。周辺機器を繋がないと動かないわけですよ。
どうも、電源管理すら出来ていないようでした。
Mint18 以降で復活するかはドライバしだいですが…望み薄ですねえ。
注:後日確認した所、2台購入したのは Momo7w のほうでした。なので購入した順番は、
Momo7w、work7(2014冬)、TPad X89(2014冬)、Momo7w(2015春:2枚目)となります。
又、2台目の Momo7w はWin8Bing + クラシックシェルの状態で見つかりましたが、
iWork7 に LinuxMint を入れて失敗後、こちらには Windows10 を入れ、そのまま動作したため、
Momo7 の方は使わなくなり忘却したようです。
尚、現在16GBしか内蔵要領が無いため、アニバーサリーアップデートが当てられず、放置されています。
落下対策は完璧だ!!
富士通 FMVNQ4LE!!!!
富士通お得意のビジネス系パソコンです。カバー付きなので落としても安心。
前述のP8120は牛丼チェーンの松屋のレジとかに採用されています。
他に富士通だとサイゼリアとかも採用してるっぽいですね。
で、これは外回り営業さん向けのタブレット?
安かったのでわざわざ北海道から取り寄せましたが…
本当にWin7パソコンかと疑うレベルで遅いです。
Bender どころかOS起動すら遅い。
Win10を入れたところ、起動以外はそこそこ動くのですが、
コレにわざわざUSBキーボード/マウス繋いで編集作業をするかと言えば…。
一応、指紋認証センサとICカードスロットがあるので、個人認証ICカードを持っている方なら
確定申告専用パソコンとして役立つ…のか?
事業主の方で企業ICカードを持っている方は各種申請用パソコンになる…かも。
(USB接続のICカードリーダーは3000円くらいで売ってます。役所がボッタクリ価格でレンタルしてますが性能は同じ)
ちなみに複数企業のICカードを使った申請(ペーパーカンパニーと言ってはイケナイ)も1台のパソコンからできます。
2012年の春時点で東京23区の一般共同入札申請を複数のICカードを使い1台のパソコンでやってましたが、特に怒られた事は無かったです。
IPアドレスを取得されたらバレそうなモンですけどね。
ただし、事業主の苗字が同じで別企業申請すると親族系企業である事がバレてお咎めがあります(同じ案件に応札すれば)。
…電子入札なのにチェックが妙にアナログなのはお役所の体質なんでしょうかね?
動カナァァァァァいッ充電不能!! お値段1.8K(中古)!!! 寿命100日(自己責任)!!!
ASUS VivoTab Note 8 だ!
最初に断っておきますが、自己責任なんです。
重さ400g以下でWin8が動き、ワコペン対応のお絵かきタブレットとして有名な本機。
有名な設計ミスがありまして、中の配線がタイトすぎて断線する事があるのですが、
この断線する配線が液晶の入力パネルの配線なわけです。
御多分にもれず、私も1ヶ月程使用していたらパネル入力ができなくなりました。
設計ミスが有名なくらいですから対処方法もネットに出回っていまして、
アキバでフィルム配線買ってきて、自分で配線、しばらく動いていたのですよ。
数回、配線修理→動作不安定→配線修理を繰り返していたのですが、
ある日、パッケージを閉める際にUSBコネクタの受け金具を入れ忘れまして、
コネクタを刺したらそのままUSB周りを破損。充電不能に陥りました。
壊れる前はレノボのタブレット2キーボードと組んで快適だっただけに大変惜しい事になりました。
中国四千年の嫌疑が今ベールを脱ぐ!!
Teclast TPad X89だ!!!
なにがすごいって7.9インチのパソコンに 2048x1536 の超高精細画像ですよ。
びっくりするぐらい綺麗な画面でした。
すごいね、中国。
…が、液晶の同期回路が2か月程でこわれて画面がエラい事に。
欠けるとか滲むではなく、制御回路の方が壊れる斜め上のクオリティ。
すごいね、中国。
元のOSはどーしたッ リポジトリ 未だ消えずッ!!
ファーム入れ替えも思いのまま!! ASUS nexus7(2012)だ!!!
なぜアンドロイド?と思われるでしょう。
しかも nexus は Android のリファレンス(お手本)機体であり、特に中華パットはこいつのコピー品です。
が、性能の大部分が公開されているという事は情報量もファームウェアも豊富にあるという事。
2013年当時 ubuntu には主に Android 機をターゲットとした ubuntu touch というものを展開してました。
ぶっちゃけると、スマホ業界に殴り込みをかけてシェアを伸ばそうとしていたのです。
このため、nexus 用のファームウェアのイメージの中に ubuntu があり、
1ヶ月弱の格闘の末、ubuntu のインストールに成功しました。
2015 年の秋には公式リポジトリは閉じていましたが、旧バージョンの保存サーバーが生きており、ここから各種ソフトをDL。
当然 Blender も含まれており、インストール。
ちゃんとメニューにはアイコンも表示されたのですが…起動しませんでした。
…せめて、動作確認してからアップロードできなかったのか…と。
補足するとこの時の ubuntu の殴りこみは公式リポジトリが閉じている事からも判るとおり頓挫したようです。
Linux がオープンソースのOSである事から、かつて Linux 側が
「うちのシマで商売してんだからソースを公開しろ」と Android に迫った事はあったのですが…
コンシューマOSシェアで圧倒的な開きのある相手にンな事言っても聞き入れられる訳は無く
「技術提供してください。なんでもしますから」と、トーンダウンしたようです。
※ドライバ情報を共有したいとかって記事を見たような
そんな Linux 陣営の ubuntu が android の本場、スマホの世界に殴り込めばどうなるかは自明なハズ。
この時はキックオフ時に資金が集まらず頓挫したようですが… 2016 年なんと商品化して帰ってきたようです。
…巨人MS社の windows mobile がスマホ業界から撤退し始めていると言われる昨今、今後の展開は容易に予測が付くのですが。
又、MS社の windows8 以降と同じく、モバイル志向に舵を切った ubuntu はUIがアレな事になりまして、
シェアが 2011 年以降、堅実なUI路線を持つ分家の Mint に抜かれてしまいそのまま抜き返したという話を聞きません。
ubuntu の明日はどっちだ?
特に理由はないッ 中華が安いのは当たりまえ!!
動かないのはないしょだ!!! 中華のPloyer!
Momo7w がきてくれた―――!!!
新品が9000円台だった記憶があります。前述の iwork7 の Mint 化で挫折して、なけなしの資金で購入。同じ過ちをくりかえしたのがこちらになります。
ほぼ iwork7 と同じ構成になりますがこっちの方がやや解像度が落ちます。
iwork7 に Mint を入れると縦画面になるのに対して横画面になるので多少見やすいのですが、
LANもタッチ入力も回転センサも作動しないため、電源を入れたら単体では電源長押しでシャットダウンする以外できないという、もはや哲学の域に達した代物になります。
まあ、数日で画面欠けも起きてしまい、諦めは付いたんですけどね。
ただ、この時ばかりは流石に勉強しました。
これまでの「非力マシン=Linuxで動かす」は本当に間違っていないのか?と。
結論から言うと、「非力」だからLinuxで動かすのでは無く、「古い」からLinuxで動かすのが正解です。
あたりまえなんですけど、Linuxのドライバは企業から無償提供される情報に頼っています。
かつてはIBMやAMDが積極的に行っていましたし、他の企業もそれなりに行っていましたが…
最近はそういった所に労力や資金を回せる企業が激減しました。なんといっても企業側にメリットがありません。
…それに最新技術を安定度外視で載せてくる中華PADと、技術公開は対極に位置しています。
具体的にはPCのチップセットがノース/サウスに分かれていた以前くらいまではドライバがあるようですが、これ以降は激減するようです。
一縷の望みをかけて Mint18 を載せる手もあるのですが、
32ビット版確定でニコニコすらまともに見れないドット欠けを復活させるかと言うと…。
いかがだったでしょうか。
…さすがに32枚+オブザーバーとは行きませんが、某選手入場風に書いてみました。
共通点は、どれ一つとして無傷な者が居ない事ですかね。
長々駄文を綴ってみまして。
正直2年近くもかかってモデリングを行うという目的が達成できていない、
というのはかなり問題があるのですが。
一時遠ざかっていた世界を再確認できたような気がします。
最近のマザーボードの動向(チップセットとか uefi とか)。
Linux(というか ubuntu )の現状確認。
windows と Linux のインストール環境の作成と運用。
Android のファーム焼き。
時代から取り残されたなあと思う反面、思ったよりPCの進化が鈍化しているとも思いました。
又、PCの主戦場がデスクトップ→ノート→タブレットと移って来ていますね。
最終的にスマホに行き着くとは思えない…というか、
「キーボードとマウスつけたほうが入力しやすくね?」
という逆行が起こると思うのですが、どうなんでしょう?
実は最後に買った Diginnos は安定度だけを重視して買っていまして、重量くらいしか条件を満たしていません。(キーボードにテンキーも3ボタンもトラックパッドもついていない)
※追記
閲覧数を見るとココが最も見られているようで(最長記事でもありますが)
以前どこかで、「いずれ書く」としながら放置していた Diginnos のキーボードの
不満点について。
まずこのキーボードを良くご覧頂きたい。
不満を書く前に美点を挙げておくと、キークリック感はとても良いです。また、スタンド部分はマグネットが仕込んでありしっかりスタンドします。凸型のカーソルも操作しやすく、左右カーソルの上に余計なキーがあって誤動作する…といった小型キーボードにありがちな不満も無いです。
又、 Blender を使うなら右クリックに相当する操作が無い(長押しは実用的では無い)という点は致命的。そこは、マウスを繋げてカバー。
テンキーが無いのは上段数字キーでエミュレート(Blender 側で設定可能。対応キーの上に白いシールを貼っている)。
では、このキーボードの致命的な欠陥とは。
Fnキーを押しながらでないと「Del」と「Esc」入力ができない。
Blender に限らず、物を作る系のソフトってマウスやその他入力機器を片手で操作しながら、もう片方の手でキーボードのショートカットを押して操作すると思うのですよ。
私の場合 Blender で頂点を削除する毎にマウスから手を離して Fn (左下)と Del (右上)キーを押していて、いい加減操作が面倒になって使用を辞めました。
そもそも、文章の編集すら辛い気がするのですが、このキーボードを作った人はなにも感じなかったのでしょうか?
Thinkpad X201 tablet とかよさげ、Linux も動作するし…
いや、数年前に買った HP EliteBook2760 と大して差は無いような…
まだまだ散財道は続きそうです。
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