2021年9月28日火曜日

謎のセパレートパソコン トライポッドワークスC109Sを買ってみた

  •  謎その1:これは何?
じゃんぱら仙台が突如1.2万円程で中古品を大量放流しているセパレート2in1パソコン。
Atom X5 / 4GB / eMMC 64GB と、普通に考えれば「要らない」スペックで間違いないが、玩具としては割とよさげ。
トライポッドワークスという仙台の会社が2017年に自社通信サービスの端末として販売していたものだそうだが…

  • 謎その2:なぜ大量流出?
じゃんぱらの商品説明によれば「使用感あり」のAランク中古品となっている…が。
商品説明写真をよく見ると、液晶保護フィルムの離けいシールが貼りっぱなしになっている。
つまり前の使用者は保護フィルムをはがさずに使っていた…ハズは無く、単純に開封済未使用品。
私の買った物もこの通り大変綺麗。
ここからは私の予想だが、トライポッドワークスが在庫をじゃんぱら仙台に流したのではなかろうか?
流石に Atom X5 は現在売れるスペックでは無いし、かといって抱え込める在庫では無いので。

  • 謎その3:再びこれは何?
TripodWorks  C109S とは何者か?
トライポッドワークス自体あまり聴かない会社だけど、どうやら製造メーカーでは無いらしい。そして、キーボードが日本で販売しているにも関わらず英語キーボード。この時点で、恐らく中国で作って販売する代理店的な販売なんだろうなと想像が付く。
では、何処が作ったのか…

画像検索をした結果…私の予想だが、恐らく95%位の確率で
Chuwi Hi 10 Pro のカスタム機と思われる。
SIMスロットの拡張とカメラ周りの改修、その他はガワが違うだけ。キーボードに至っては全く同じだったりする。

ちなみに16年販売の Chuwi Hi 10 Pro は本体190ドル+キーボード38ドル+中国からの送料でおよそ3万円。
TripodWorks  C109S は17年販売で小売価格は6.4万円だったそうな。
…トライポッドさん、カスタム機とは言え価格設定厳しくない?

  • 謎その4:Linux が起動しない?
購入して普通に起動させれば、windows10 が起動しますが…流石に4コア Celeron 以下の機種で windows は無理が有りすぎます。速攻で Linux Mint 20.2 を入れましたが…

intel inside

のロゴマークがループして起動しない?
ロゴマークが出た後に ESC キーを連打する事で Bios 画面に入れます。ちなみに AMI BIOS ですね。

BIOS 内で気がかりだったのは
ありもしない Android の項目があったり、一番優先起動される OS が Android-IA だったりする事。
ちなみに Chuwi Hi 10 Pro は Android と windows のデュアルブートだったそうなので、その辺りの関係かと思われる。
で、 BIOS の内容を変更してセーブ→再起動…反映されない。

BIOS 変更が反映されなかったり、変更を受け付けない場合のよくある対処法は管理者権限を付けて、管理者として起動する事。
早速 Administrator のパスワードを設定して再起動するも…
なぜか User Mode のまま…

その後なぜか Linux が起動できるようになってしまった
…ここが最大の謎で、どうして起動するようになったのかがまるで判らない。
恐らく関係すると思われる事柄はセキュリティー関係のメニュー項目を弄っている事と管理者パスワードをセットした事。又、Secure Boot [Disabled] / Secure Boot Mode [Custom] 
のままで起動している。


結局起動時に bios パスワードを聴かれるようになったものの Linux は起動できるようになった。
ただ、せっかくの分離型なのに毎回パスワードを入力する為にキーボードが必要になるので存在意義に反している気がしないでもない。
今後、使用感についても書きたいが、現状判明している事を書くとタッチスクリーンは普通に動く、メモリは片面実装(シングルチャンネル)。
機動には結構時間がかかるという点。又、液晶は大変綺麗で高解像度の為、単に動画ビュアーとして活躍できる…かもしれない。
逆に Blender を起動させると画面が細かすぎて目に優しくない。これは年齢ゆえなのか。

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