ジャンクの時点で宝じゃないって言うの禁止。…って去年も言いましたね。
何気に昨年動作しなかったCPU+マザボセットもM2SSDソケットが不調なだけで動いたんですけどね…。
VivoBookFlip14 買いました。Ryzen7 版で税込み9.2万円。
この価格と性能を超えるのは Lenovo だけですが、納期が1カ月以上待ちといういい加減さですからね。
ただ、開封はしましたが、けじめとして Blender2.8 用アドオンの開発が終るまでは起動しない…と決めたのが、納品された26日。
…で、去る28日、仕事を納めて早出、早帰りだったのでハードオフに寄り道してしまったのですよ。
高い買い物をした直後、絶対に金を使えない状態だったのですけどね…
禍々しいオーラを放つマシンがあったのですよ。
埃をかぶっているものの、どう見ても新品のプラスティッキーなボディ。メーカーロゴどころか、ステッカーすら貼っておらず、全く情報の無い筐体。
日本製ではありえないUSキーボード。注意書きに CPU Atom x5 z8350 / 2GB RAM / 32GB eMMC の表記のみで、機種名すら不明。
…どう見たって、中国の零細企業が作ったヤバいマシンですし、ブロガーかユーチューバーがネタで買ってスグに売り払った物にしか見えません。
しかもお値段税込み 4950 円。
絶対罠って判っていたんですけどね。
実用品を入手したから、ジャンクには手を出さない?
…実に空虚な人生じゃあありゃあせんか?
…明日から何食って生きていくんだ俺。という訳で買ってしまいました。
外観。
キーボード…ほぼ新品。タッチパッド…厚紙にビニールを張ったような手作り感。ちなみに画面はバックライトが強い事もあって案外見やすいです。
ヒンジは180度まで開口。閉める時はかっちり閉まりますが…開ける時はミシミシ音がします。ヒンジ金具の剛性があっても筐体がプラスチックなので、そちらが先に割れるかも。
欲を言えば、こんだけベゼルが広いなら左右のベゼルにスピーカーを付けた方が良かったんじゃないですかね。
検索したら案の定 Alibaba.com にて
Thin Ultrabook Z8350 2GB 32GB 10.1 inch Win 10 Mini laptop
という名前でヒット。…にも関わらず作ったメーカーは最後まで不明。
※追記 後日調べた所 Shenzhen Grezoo Electronic Technology Co., Ltd. 製と判明
解像度…聞いた事も無いですね。
3週間前にWin10をセットアップされています。この機械にインストールするにはさぞや苦労をされた事と思いますが…
当然の権利のように LinuxMint をインストール。
丁度出ていた 20.1 のβ版。そう、x5 及び x7 シリーズの Atom は以前のイオシスの奴とは違い 64Bit OS が乗ります。
※要、/efi/boot への bootia32.efi 追加。判らない人は手を出さない方が無難です
当初、変な解像度のマシンにありがちな縦画面出力になっていまして、起動時に90度回転させる設定作りに苦労しました。
先人の方々が有用な記事を残していますので、丸パクりな記事を書く事ははばかられますが…
Linux Mint Mate 20.x で行う場合
1.xrandr で右に90度回転させるコマンドスクリプトをファイル(~.sh)を作る
2.メニュー→設定→自動起動するアプリ で起動時に呼び出す
以上の操作をすれば実現可能でした。
で、実際に動作せてみると…OSにしろ、アプリにしろ、起動は遅いです。シングルチャンネル2GBのメモリと eMMC の組み合わせに期待してはいけない。
とりあえず、Geany と kivy の組み合わせで軽いアプリ開発ができれば…
できる。
まさか Blender が動くなんて事は
…なん・・・だと・・・
ほぼ 24fps で動作チェックができる。そんなバカなと思ってタスクマネージャーで確認したら、メモリはカツカツなもののCPUパワーに余裕がある。
まあ、普段使っている Blender2.7 系と Blender2.8 以降はGPUの依存度が違うので iGPU で勝るからだとは思いますが…まさか動くとは。
総評
Z8350 は検索候補に「ゴミ」と出てくるCPUなんですが…使いようかもしれません。少なくとも切れないハサミでは無い。筐体としては、スピーカーとカメラは使っていません。最初から期待するような代物ではありません。Wifi は2.4Ghz止まりで5GHzは繋がりませんでした。タッチパッドは、まあ…そうねえ。
なのですが、基本は押さえていて。
割と見やすい画面。安っぽいけど打ちやすいキーボード、キーの間に2mm弱の間隔が空いています。打鍵感は判りやすく書けば「でかい電卓」。
電源キーが右上にあるので、BSやDelと間違えて打ってしまう事故は多発しますが、慣れでしょう。端子の配置は左がUSB3.0+HDMI、右がUSB2.0、イヤホン、TFであり、右のUSBはほぼマウス用と考えてよく、使いやすい配置です。重量は1kg以下。持ち歩くなら何かしらのケースに入れないと割れそうですが。
数万円もしたらもちろん買いませんが、用途を抑えて1万円以下なら割とアリかも。
ちなみに私は枕元で kivy アプリを作ったり、Blender アドオンを作ったりという「寝る前にやっておこう」的な用途で使う予定です。
0 件のコメント:
コメントを投稿