先日出来上がったプログラムのおかげでリギングの方向性が大きく変わりました。
筋肉のパンプアップ制御をボーンでやらないことになりまして、それは良いことなんですが…。Blender2.8 の時代から作っていたモデルに継ぎ足そうかと考えていたのですが方向性が変わるためバッサリ新造する方向に。
工程としては…
- アタリ(面を張らないモデル)を作る
バランスを見るため。又、私は二次元絵はポンチ絵程度で下絵を描けないのでその代わり。
- 簡易骨格と簡易モデリング
骨格は関節位置の確認用。簡易モデリング…といってもこれはほぼ本番。
- リギング
簡易モデルを使って曲げやひねりの際に極力崩れの出ないようにリギング。
一般的にはこれで体のリギングは終了。
- 筋肉の付加
簡易モデルの各所を細分化して筋肉を作り込む。
リギングで崩れないように再調整。
- パンプアップシェイプ作成
…実はこれが一番面倒。元のモデルの頂点数が変わると化けたりするので。
当たり前ですが全身はシームレスに繋がっているので、全身の筋肉を作るより目立つ所だけ作るようなオミットは必要になりそうですが…
多分賽の河原みたいなやり直し作業の嵐になると思われます。
以後、顔、髪、服…と作るのですが、体だけでもこの工数、泣きそうです。
で、アタリを作ってみた
下半身偏向体型なのは以前作った物と同じ。ただ、前回「作り込むほどモデルが細くなる」という傾向だったので、容赦なく太いです。
上半身は視線誘導の意味もあって筋肉の「彫り」を頑張る予定、ですが…
身長2m。8頭身。股下1m。リーチ215cm。足のサイズは28cm。腰回りは…想定してませんが多分140cm行くんじゃないでしょうか?
数値はかなり人外ですが、一応人体の特徴である「身長と大腿骨の長さが比例する」という部分は押さえています。この為比率として太腿に対してひざ下の長さが短くなるためヒールを履かせないとバランスが悪くなります。
同一線上に大腿骨の骨頭、上腕骨の肩、肘、手首の関節、首の付け根の関節を乗せる。
…正直に言えばこのポーズは不自然なんですが、いわゆるT字立ちポーズからじゃないとモデリングがやりにくいし動かし辛いんですよね。
腕の長さは問題無さそう。
足は骨盤の関係もあって開きすぎているのでX脚気味に調整。本当はここまで骨盤が大きければ肘も猿腕気味にした方が良いのですが、最終目標を「格闘アクション」としているので出来る限りまっすぐな体にしたい(そうしないと動きを作る時に大変そう)。
最近生き急いでる感がありますが
まあ、就職もせにゃいけませんし。ともあれ、今年の1月に書きそびれた目標を今更書くのですが「人体モデリングの本格再開」なのですよ。
人体モデルの作成は2016年あたりからやっているライフワークだったのですが度々年単位の中断を挟んでいました。なんなら私がモデリングを始めたのは前世紀の六角大王であり、六角大王スーパーでモデリングしていた際には生涯で最初で最後のオフ会参加をしていたりします。
人体モデリングはモデリングは当然の事、人体に対する美術解剖の知識と Blender ならアドオンを開発する知識があれば尚良い等、総合力が必要になる「ライフワーク」として挑みがいのある課題です。
※しかも挑むだけならタダだし
それをなぜ今年?と言えば「年齢が48だから」だったりします
14歳の時に親にお金を貰ってMSX2を買いまして、アレはプログラムができないとほぼただの箱(ロムカセット等で遊ぶことはできますがそれだとファミコンの下位互換になってしまう)なのでプログラムを覚えました。当時はMSX-FANの読者で偶に投稿なんかもしてまして(補欠採用しかされませんでしたね…)。
当時でも時代遅れのZ80マシンでしたから、当然処理が遅い訳で1年後にはコーラルの SimpleASM 買ってマシン語叩いてました。
※結構な値段がする上で、ソフトベンダーTAKERUで購入(昔懐かしいファミコンのディスクシステム販売みたいな物)だった為、マニュアルは申し込んで郵送してもらう必要がありました。
…あれがMSX-FANのおまけになった時は泣いたものです。
その後19歳でゲーム業界に入り、いろいろあって31歳でプログラマーを引退した訳です。
つまり、一つの技術体系に一定の区切りをつけるのに17年かかりました。
今から17年後は65歳であり、現状でも相当衰えている頭がかろうじて思考能力を保っている限界と思われます(というか生きているかも怪しい)。なんだかんだと中断を続ける時間的余裕がもうなく、今始めないと後悔して死ぬ事になりそうという事で若干掛かり気味になっています。
今年はとんだ厄年になりまして
本来「それどころじゃない」という所なんですが、やはりワークよりライフなんですよ。
生きれないから死ぬと言うならそれまでの事、自分の命を自分の為に使えるという事こそ独り身最大の贅沢だと思います。








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